僕が一番最初に応用し始めた株式投資手法がこの低位株投資

僕が株を始めたのは2016年頃です。株を始める前に、近所のブックオフを数件回って、20冊くらい本を買い込んで株式投資の全体像を掴む努力をしましたが、ほとんどはゴミみたいな本ばかりで、ざっと読んだ後またブックオフに売ってしまいました。

しかし、その中で唯一手元に残して実践した本があります。それが今回紹介する「目指せ10倍 低位株投資ライブセミナー」です。

低位株投資とは何か?

低位株投資とは、簡単に言うと、安い株に投資する投資手法です。安い株に投資すると聞くと、バフェットのバリュー投資を思い浮かべる人もいると思います。

しかし、低位株投資とバリュー投資は少し違います。バリュー投資は割安な株に投資するバフェットの投資手法です。低位株投資も割安な株を探す訳なので、バリュー投資の一種とも言えますが、「定位」と書かれている通り、割安な株の中でも株価自体が安い株を探す、という点が異なっています。

僕がこの手法を最初に試してみようと思ったのは簡単で、手元資金が極端に少なかったからです。最初の投資金額は2万円でした。汗

目指せ10倍 低位株投資ライブセミナーで勧められている銘柄選択の条件

本の中で勧められているのは以下のような条件の株です。

  1. 株価260円以下
  2. PER 20以下
  3. PBR 1以下
  4. 自己資本比率 50%以上
  5. 経常利益伸び率が高いこと

さらに、上記に加え、将来上昇するためのトリガーになりそうなプラスαを持つ企業を探すように勧められています。

低位株探しのスクリーニング方法:株マップ.COMを使う

株価、PER、PBR、自己資本比率の絞り込みは株価スクリーニングサイトを使って簡単にできます。

スクリーニングサイトは色々ありますが、僕が使っているのは株マップの無料サービスです。以下が検索のポイントです。

  1. 安い株を探すために投資金額を3万円に設定
  2. PERの最小値を1、最大値を20にする
  3. PERの最大値を10にする
  4. 自己資本比率の最低値を50にする

PERの最小値に1を入れるのは、これを入れないと赤字企業がわんさか引っかかってしまうからです。

2019年5月現在、上記の条件を入れて検索すると14社がヒットしました。

スクリーニングから出てきたリストから、さらに経常利益伸び率の高い企業を探す

経常利益伸び率が高い企業というのは、つまり業績のいい企業です。これは上記の企業を1社ずつ、ヤフーファイナンスを使って、経常利益伸び率を1社ずつチェックして確認することになります。

さらに、経常利益伸び率が高い企業が見つかったら、さらにその詳細を調べ、キラリと光るプラスαの要素をお宝企業を探します。正直これが最難関。上のプロセスは何も考えずに作業でできますが、キラリと光るプラスαの要素は自分なりに仮説を立てて、シナリオを作っていく必要があります。

本書のライブセミナーでは、その思考プロセスを覗きこむことができます。

低位株投資を実際にやって学んだ難しさ

当時、実際に購入したのはアルバイトタイムス。しかし・・

この当時、この低位株投資で僕が実際に購入したのはアルバイトタイムスでした。求人情報誌を展開する企業です。

このアルバイトタイムス1年以上は保有したと思います。PBRが1を超えてしまったので、今回のスクリーニングには引っかかりませんでしたが、現在も、低位株の中では非常に投資数値が良い企業です。

  • 株価:190円
  • PER:18
  • PBR:1.22
  • 配当金:3.6%
  • 自己資本比率:85%

しかし、保有していた期間、株価が全く上がりませんでした。業績がそれほど悪くなくても上がらない。とにかく上がらなかったのです。

それもそのはず。僕が投資した2016年までは、売上も経常利益も過去6年間増収増益だったのですが、17年からは増収減益傾向となってしまっています。これでは株価が上がりようがありません。

最終的には、2017年のある日、なぜか株価が一瞬吹き上がった日があり、そのタイミグで全て処分し、利確することができました。

低位株投資の難しさは、低位から抜け出せないことにある

僕がアルバイトタイムスでハマったように、低位株投資の難しさは、低位から抜けさせない点にあります。

今回久しぶりにスクリーニングツールを使ってリストを見てみましたが、数年前に出てきた企業とほとんど顔ぶれが変わっていません。汗

不人気企業には不人気なりの理由があるのです。また、本書で勧められている条件で絞り込むと、そもそもの対象が少なく、いつ探しても何も見つからない、という自体がよく発生します。今回は初期スクリーニングでたったの14社しかありません。

まとめ

厳しいことを書いてしまいましたが、それでも低位株投資の醍醐味は、少ない資金で高いリターンを得られるかもしれない、という夢を追うことができる投資手法です。

興味がある方は是非本書を読んで研究してみてください。