iDecoの金融機関の変更ですが、色々とデメリットがあるということでしたが、色々あって、SBI証券に移管することにしました。元はと言えば、よく調べもせずに最初の金融機関とプランを決めた自分のせいなのですが、傷は浅いほうがいいということで、最初から調べ直してみました。

この記事の目次

1 僕と個人型確定拠出年金について

1-1. 元は企業版確定拠出年金に加入

僕が加入した個人型確定拠出年金ですが、元は新卒で入社した会社で強制的に加入させられた企業型確定拠出年金がそもそものスタートです。当時は企業版401Kとか言われていて、人事部の人が外部の専門家を呼んで全社員向けにオリエンテーションを実施し、全社に導入されました。

1-2. 退職と共に、自動的に企業版確定拠出年金を脱退。その後何年も放置

入社して3年目くらいにMBA留学を決めたため、新卒で入社した会社を退職。その後留学までの1年は知り合いの小さな会社でお世話になっていました。

当然、転職した先に企業版確定拠出年金の制度はなく、自動的に退会となりました。この時に、一部は退職金として受け取る事ができたのですが、20万円だけは動かす事ができずに、口座に残ることになりました。

本来なら、転職先に企業型確定拠出年金がない時点で、個人型に切り替える手続きをしなければならなかったのですが、海外留学のゴタゴタで、それどころではなく、そのまま放置してしまいました。

1-3. MBA卒業後も数年放置するも、2016年にようやく個人型確定拠出年金に移管。運用開始

MBAを卒業した後もずっと放置していましたが、資金を預かっている機構から定期的に移管の督促が来たので、2016年にようやく重い腰を上げて、個人型確定拠出年金への移管手続きをしました。

この時、投資信託についても対して調べず、金融機関の手数料についてもまともに確認しなかったのがいけないのですが、適当に選んだ金融機関(ニッセイ)で、ハイリスク・ハイリターンという説明のあったプランに加入することにしました。

1-4. 3年間運用して35%ほど資金が増えた

ニッセイで運用することになった僕の資金ですが、2019年時点で約27万円まで増えていました。過去3年間の平均リターンは10%+となかなかの好成績です。

2 iDecoの金融機関の変更を決めた理由

順調に増えている資金ですが、今年から本格的にお金にまつわる様々なことを勉強し直す過程で、2つのことに気づきました。

2-1. 変更理由その1:ニッセイの手数料が高い!

まず金融機関変更の決定的な理由になったのが手数料です。上記のレポートに手数料の記載もありますが、3年間に払った手数料の合計はなんと17273円!年平均で5000円前後の手数料がかかっています。

ニッセイのサイトに行ってみると、手数料の説明がありました。

加入者というのは、掛け金を毎月拠出している人で、運用指図者は掛け金を毎月拠出しない人のことです。僕の場合は今の所掛け金を拠出していないので、運用指図者となります。

加入者の場合は拠出1回に対して103円が別途かかるので、毎月の手数料は480円となり、年間で5760円となります。運用指図者の場合は毎月377円、1年で4524円です。

2-2. 変更理由その2:加入プランをもう一度選び直したい

iDecoのプランを変更するタイミングで、一度現金化することになるようなので、このタイミングで、加入プランをもう一度選び直したいと思っています。なにせ、投資信託について何も勉強せず、インデックスやアクティブの違いも分からずに投資先を決めていたのです。

また、個人的に気になっているのが運用管理費用です。僕が加入してるステート・ストリートDC外国株式インデックス・オープンの運用管理費用は1%を超えていますが、どうやらもっと手数料の安いプランがいくらでもありそうです。

3. iDecoの口座を作るなら手数料無料+豊富な投資信託数でSBI証券がNo.1

3-1. 主要ネット証券の手数料・取り扱い投資信託数の比較

まず手数料ですが、ニッセイで5000円前後かかっていた手数料が、主要ネット証券ならどこも無料です。今回はiDeco口座の移管になりますが、移管手数料も各証券会社側では手数料はかかりません。

差が出るのは取り扱い投資信託の数です。SBI証券は圧倒的な63本(2019年6月時点)となっています。

SBI証券 楽天証券 マネックス証券 松井証券
口座管理料 0円 0円 0円 0円
加入・移換時手数料 0円 0円 0円 0円
運営機関変更時手数料 0円 0円 0円 0円
投資信託数 63本 31本 24本 11本

3-2. SBI証券で申し込める投資信託について

SBI証券のiDeCo(個人型確定拠出年金)では、73本の投資信託を取り扱っていますが、投資ニーズに合った運用商品を提供できるよう、2つのプランがあります。まずはこの二つのプランのどちらかを選び、その後プランの中で取り扱っている

3-2-1. プランその1:セレクトプラン

2018年11月に導入された「低コスト」と「多様性」にこだわって選定した投資信託。31本のラインナップ。

3-2-1. プランその2:オリジナルプラン

2005年のiDeCoサービス提供開始時から10年超の実績をもつプラン。32商品をラインアップとして提供。

4. 実際にやってみた!SBI証券のiDecoに移管する方法

この手順は、SBI証券で口座を作っていることが前提になっています。

4-1. ステップ1:SBI証券にログインし、ヘッダーメニューからiDeCoをクリックする

4-2. ステップ2:iDeCoのトップページから申し込みボタンを押す

4-3. ステップ3:個人情報を入力する

ログインしているため、メールアドレス以外の情報が入った状態なので、確認して問題なければ、メールアドレスだけ追加します。

4-4. ステップ4:必要書類を確認する

この段階で、加入プランを選択する必要があります。以下は僕の場合です。

  • 「セレクトプラン」を選選択
  • 現在の職業は会社員
  • 金融機関の変更なので移管する年金資産は「ある」
  • ニッセイのiDeCoに入ってるため、移す年金資産は「個人型確定拠出年金」を選択する
  • 掛け金は現在かけていないが、移管後は掛ける予定

4-5. ステップ5:入力内容を確認

入力内容を確認します。問題なければ、申し込みボタンを押します。

4-6. ステップ6:申し込み完了

4-7. ステップ7:申し込み確認メールが届く

メールアドレスが正しければ、以下のメールが届きます。

件名:「SBI証券iDeCo(個人型確定拠出年金)」の資料請求を受付いたしました

このたびは「SBI証券iDeCo(個人型確定拠出年金)」の資料をご請求いただき、
誠にありがとうございます。順次資料を送付させていただきます。
ご請求のタイミングによって発送までにお時間をいただく可能性がございますので、
ご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。

お手元に届きましたら、各書類にご記入・ご捺印の上、同封の返信用封筒にて、
当社宛にご返送いただきますようお願いいたします。

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★やっぱりiDeCo(個人型確定拠出年金)なら、SBI証券!
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(1)SBI証券はiDeCo(個人型確定拠出年金)の手数料がみんな0円!

SBI証券のiDeCo(個人型確定拠出年金)なら、運営管理機関としての当社が受け取る手数料に関して、
加入時・移換時の口座開設手数料に加えて、残高に関わらずどなたでも
月々の口座管理手数料無料!

長期投資の観点からも非常に重要な手数料。当社は革新的な料金体系
でお客さまの資産運用を全力で応援いたします!

※別途、国民年金基金連合会および資産管理サービス信託銀行への加入/移換手数料、
口座管理手数料が掛かります。
なお、還付事務手数料、当社iDeCoから他の確定拠出年金への移換、または他の金融機関に
運営管理機関を変更する場合の手数料は現行から変更ありません。

(2)多様な運用商品ラインアップ!

低コストインデックスファンドから、アクティブファンドまで多彩な品揃え。
投資対象も国内外の株式、リート(不動産投資信託)、コモディティの他、
投資対象資産を組み合わせたバランスファンドなど、
さまざまな投資対象、運用手法の商品を取り揃え、多種多様な運用ニーズに
お応えします。

(3)10年を超える、安心の運営実績!

SBI証券は主要ネット証券※で初めてiDeCo(個人型確定拠出年金)を開始し、
今では10年を超える運営実績があります。
長く付き合うiDeCO(個人型確定拠出年金)だからこそ、
安心してご資産を預けられる金融機関選びが大切です。

※「主要ネット証券」とは、証券口座開設数上位5社の
SBI証券、カブドットコム証券、松井証券、マネックス証券、
楽天証券(カナ順)を指します。(2018/3/6現在、各社公表資料等より、SBI証券調べ)

4-8. ステップ8:iDeCoの案内書類がSBI証券から届く

数日後、ゆうメールでSBI証券から「iDeCoのご案内」という書類が届きます。

中を開けると以下のような書類が入っています。

  1. SBI証券iDeCoのご案内
  2. 申し込み書類一式
  3. 事業者登録申請書 兼 第二号加入者に関わる事業主の証明
  4. 返信封筒

このうち、「事業者登録申請書 兼 第二号加入者に関わる事業主の証明」だけは自分で記入することができません。会社の人事部にお願いしましょう。

「事業者登録申請書 兼 第二号加入者に関わる事業主の証明」は、申し込みをする本人が間違いなく事業主から雇われていることを証明するための書類です。

申し込み書類一式の中には、以下のような書類が入っています。

  1. 個人型年金加入申出書
  2. 預金口座振替依頼書 兼 自動払込利用申込書
  3. 加入掛け金配分設定書
  4. 加入者等運営管理機関変更届
  5. 確認書
  6. 本人確認書類貼付台紙

これらを全て記入します。「入者等運営管理機関変更届」は今回のようなiDeCoの金融機関の変更の場合のみです。

全て記入が終わったら、三つ折りにして返信封筒で投函します。

4-9. ステップ9:SBI証券から確認メールが届く

提出してから約1週間後にSBI証券から以下の確認メールが届きました。

件名:「SBI証券iDeCo(個人型確定拠出年金)」の返送書類を受領いたしました

このたびは「SBI証券iDeCo(個人型確定拠出年金)」にお申込みいただきまして、誠にありがとうございます。お客様の返送書類を受領いたしましたので、ご報告させていただきます。

万が一、書類に不備があった場合は別途返送させていただきますので、大変お手数をお掛けしますが、不備内容をご確認の上、再度、ご返送いただきますようお願いいたします。

■□■今後の流れ■□■

当社での書類確認が完了した後、国民年金基金連合会で加入資格等の確認が行われます。
確認が完了いたしましたら、加入者さま向けサイトのログインID等が記載された「IDおよびパスワードのお知らせ」をお客さまのご住所宛に発送いたします。
発送までには概ね1ヵ月~2ヵ月程度かかりますので、いましばらくお待ちください。
※申込書類の当社着のタイミングによって発送時期は異なります。詳細は、WEBサイトにてご確認ください。

発送までには概ね1ヵ月~2ヵ月程度という、なんとも長いリードタイムです。しばらくのんびり待つしかありません。

4-10. ステップ10:SBI証券から個人型年金加入確認通知書が届いたら完了

2ヶ月が過ぎようかという頃に、ようやくSBI証券から封筒が届きました。開けると、以下のような書類が入っています。

最も大切なのが、この個人型年金加入確認通知書です。何れにせよ、これで移管完了です!

5. 移管完了後は、SBI証券のiDeCo専用ページで運用状況が確認できる

移行が完了すると、SBI証券のiDeCo専用ページにログインするための情報が郵送で送られてくるので、その情報を使ってログインできます。最初にログインIDが記載された手紙が届き、これでログインできると思いきや、初回ログイン時はパスワードも郵送で別途届くというもの。

ようやくログインできた画面は以下の通り。