数年前に何も分からずに適当に開設した松井証券のNISA口座ですが、SBI証券の圧倒的なサービスラインナップと、手数料の安さからNISA口座もSBI証券に移行・移管することにしました。
しかし、この方法が思ったよりも分かりにくく、色々と調べてようやくできました。なぜ分かりにくいかというと、NISA口座を他の証券会社に移管しますよ的な「他の競合に引っ越す」系の案内は、基本的には企業側からするときちんと情報を掲載する義務はあるものの、顧客や資金の流出に繋がるため、積極的に情報を出すことはないからです。
そのため、今回もQ&A等を色々と見て歩いて、ようやく理解できた次第です。
この記事の目次
NISA口座移管の全体の流れをざっくり解説
まず、前提として、NISA口座は一人につき1証券会社1口座しか作れません。そのため、以下のようなステップを踏むことになります。
- 現在の証券会社にNISA口座を辞める申請を出す
- NISA口座が廃止された証書を受け取る
- 移行先の証券会社の口座を開設する
- 辞めたという証拠と一緒に、移行先の証券会社にNISA口座の申込書を送る
男女に例えるなら、次のような流れです。
- まずは離婚届けを出す
- 受理された証書を受け取る
- 新しい彼女と付き合う
- 婚姻届を出す
僕は1と2がよく分かっておらず、ステップ4で気づいて1に戻りました。
ステップ1:松井証券に「金融商品取引業者変更届書」を提出する
まず最初にやるべきことは、松井証券に「金融商品取引業者変更届書」を提出することです。この書類は松井証券の管理画面から請求することができます。
この「金融商品取引業者変更届書」はその名の通り、NISA口座の業者を変更しますよ!という意思表示をするためのものです。
この書類の面白いところは、自分では何も記入する必要がなく、届いた書類を同封されている封筒で送り返すだけという点です。何も考えずに、封筒に入れて郵便ポストに投函します。
ステップ2:松井証券から「勘定廃止通知書」が送られてくる
「金融商品取引業者変更届書」を松井証券に送って数日すると、「勘定廃止通知書」なる書類が届きます。
この書類は、「あなたのNISA口座は廃止しましたよ」ということを証券会社が証明してくれる、いわゆる離婚証明書のようなものです。
ステップ3:移行先のSBI証券で口座を開いておきます。
口座開設の方法は以下の記事を参照ください。
ステップ4:SBI証券から非課税口座開設届けを取り寄せ、提出する
最後はSBI証券から非課税口座開設届けを取り寄せて提出します。この時に、松井証券から受け取った勘定廃止通知書と本人確認書類(免許証のコピー)を同封します。
勘定廃止通知書は証券会社によっては非課税口座廃止通知書とも呼ばれているようです。
で、これらの書類をSBI証券に送付すれば完了です。
全てが上手くいけば、口座開設完了の連絡が来る
全ての手続きが上手くいけば、SBI証券からNISA口座開設完了の連絡が入ります。
この中で大切なのは、以下の部分です。
制度上、当年のNISA投資可能枠は付与されず、翌年からのNISA投資可能枠が付与されます。この場合、当年中はNISA・つみたてNISAの口座でお取引いただけませんのでご了承ください。
つまり、年度中にNISA口座を移管しても、移管先でNISA枠が使えるようになるのは翌年になります。そのため、NISA口座の移管を考えている方は、その年の秋くらいに手続きするのが良いと思います。
いずれにせよ、これで来年からSBI証券のNISA口座で投資できるようになります!SBI証券の口座をまだ作っていない方は、以下から開設が可能です。