僕はもう10年ほど副業に取り組んでいますが、サラリーマンが取り組む副業の条件としては自動化できることが第一条件ではないかと思います。

なぜ自動化が必要なのか?

なぜ自動化が必要なのかというと、サラリーマンは勤め人という立場ですでにかなりの時間を切り売りしているからです。

サラリーマンとしての立場で、一日のかなりの時間を消費しているのに、副業でも自分の時間の切り売りをしなければならないとなると、自ずと稼げる金額に上限が出来てしまいます。

しかし、副業側を仕組み化できれば、自分の時間に対してレバレッジが効きますので、時間という制約を超えてお金を稼ぐことが出来ます。

前職で仕組み化・自動化の威力を見せつけられた

僕が仕組み化、自動化の威力を見せつけられたのは前職での経験です。

僕が新卒で入社した会社は中堅のSlerは、社員数700人、売上300億円、そして激務

僕が新卒で入社した会社は中堅のSlerでした。Slerはシステムを開発して納品する、いわゆるプロジェクト管理型の仕事になります。社員数は700人で、売上は300億円。そして仕事は激務でした。

僕の最初のキャリアはシステムエンジニアでしたが、朝9時に出社し、仕事が終わるのは早くて10時、納品に間に合わせるためにサーバールームに泊まることも頻繁にありました。プロジェクトが佳境になると週末も出社です。

MBA卒業後のサブスクリプション型IT企業は、社員数700人、売上は1000億円、仕事もゆったり

ところが、MBA卒業後に転職したサブスクリプション型の某IT企業は、社員数は同じなのに、売上は3倍、仕事もほとんどの人は7時前には帰宅する、といった社風でした。

これには衝撃を受けました。より短い時間で、同じ正社員を使って、何倍もの売上を上げる。

どうしてこんなことが可能なのかよく観察してみると、全ては仕組み化、自動化でした。

その会社では、営業から販売、課金、回収、カスタマーサービスまでの全ての流れがモジュール化された仕組みになっていて、各担当者は、自分に任せられたビジネスの領域の中で、仕組みの組み立てとメンテナンス、そして改善業務に取り組んでいました。

例えば、営業部隊といっても、その会社では直接顧客にものを販売する人はゼロです。代理店営業やオンライン販路など、各販路担当者がアサインされているだけです。

システム開発の部署も、外部にシステムを納品する仕事はゼロで、各仕組みをシステムの側面から支援するだけです。

カスタマーサービスも専業ベンダーに外注して、重要な判断と新しいサービス内容の落とし込みだけ社員が行なっています。

プロジェクト納品型 vs 仕組み化

プロジェクト納品型の仕事の特徴

プロジェクト管理型の職業はSler以外にも色々あります。例えばコンサルティングなどもその最たる例ですし、建設会社もそうです。

プロジェクト納品型の最大の特徴、それはかかる経費の大部分が「人件費」だということです。

経営サイドからすると、利益を出すためにはコストを低く抑える必要があります。つまり、各プロジェクトにアサインするメンバーは必要最小限度に抑えようという力学が働くのです。

少ないメンバーで、より多くのプロジェクトをこなそうとすると、仕事量は増えて、激務になるのは誰が考えても分かることです。

仕組み化ビジネスモデルの特徴

一方、仕組み化ビジネスモデルでは、社員が働くのをストップしたとしても、仕組みが動いている限り、ビジネスは回り続けます。つまり、時間の制約から自由になっているのです。

仕組み化、自動化ができるサラリーマンの副業3選

という訳で、以下はサラリーマンが仕組み化、自動化できる副業です。

その1:ネットビジネス

ネットビジネスは小資本で始められる最も優れた副業のオプションの一つです。

仕組み化できるネットビジネスとしては、主にアフィリエイトとコンテンツ販売があります。いずれも、僕の場合コストは収益の10%以下です。

ヤフオクやメルカリ、アマゾンマーケットなどの物販などもネットビジネスとしてはあります。しかし、僕個人としては、昔は色々売っていたものの、仕入れ、在庫管理、発送業務というめんどくさい業務があるので、やめてしまいました。もちろん、発送業務も外注して自動化することも出来ます。

その2:金融取引

株やFX、先物取引などがあります。

株の場合は、持っていれば配当金が入ってきますし、価格が値上がりすれば売って差分を儲けることも出来ます。ただ、株が値下がりしてしまうと、資金を失うリスクもあります。

FXは個人的には手を出さないつもりです。株と比較すると、投機の色が強いのではないかと思います。

その3:不動産取引

最後は不動産を保有するというオプションです。

残念ながら、僕はここには辿り着けていませんが、まとまった資金が出来たら挑戦したいと思っています。そのため、今からコツコツを勉強をし始めています。