MBA留学時代にお世話になって、その後もちょこちょこと連絡を取り続けているSさんと久しぶりにランチして色々と面白い話を聞いたので、備忘録として記事を上げておきます。

Sさんの経歴ですが、早稲田大学卒業後、南アフリカ大使館に勤務。その後大手証券会社で働き、渡米。MBAの学位を取りながらビジネススクールで教鞭を取り、並行して多種多様なビジネスに挑戦し続けています。

以下は僕が知っているSさんのビジネスです。

  • 大学で国際ビジネスを教える
  • ビジネス書の翻訳(ダイヤモンド社から出版。もう20年くらい毎年数万部ずつ売れ続ける怪物本)
  • 不動産投資
  • 物販
  • 物流会社の経営
  • M&Aアドバイザーの会社を経営

Sさんのビジネスのルールその1:借金はしない

不動産投資をはじめ、借金をして始めるビジネスは色々あるものの、Sさんのビジネスルールとしては、絶対に借金はしないとのこと。

Sさんはリーマンショックの時にアメリカで大規模な土地開拓のビジネスを手がけたものの、リーマンショックで上物を立てる前に銀行が潰れ、莫大な借金と訴訟で地獄を見たとのこと。

その時の教訓から、絶対に借金はするべきではないという教訓を学んだそうです。

Sさんのビジネスのルールその2:在庫は持たない

物販も物流会社でも、基本的に絶対に在庫は持たないようにしているとのこと。在庫を持つと、在庫の仕入れ時にまずキャッシュが出て行き、その後在庫を販売することでお金を回収できるわけですが、このリードタイムが時として致命的なリスクになり得るとのこと。

在庫を持たずにビジネスをするために、商流をうまく組手立てて、手数料を貰うビジネスモデルを構築する方法を採用している。

Sさんのビジネスのルールその3:超高単価のサービスを売る

基本的に、自動化ビジネスが主だが、自分の時間を切り売りしなければならない場合は、超高単価のサービス販売に特化する。

Sさんが現在取り組んでいるM&Aビジネスは、元証券会社の同僚たちと立ち上げたもので、数十億円から数百億円という中規模のM&Aのアドバイザリーに特化。

それでも、1案件ごとのフィーは数千万から数億円になるため、それを数人のメンバーでシェアすると、一人当たりの取り分はかなりの額になる。

「フィーのレベルがこのくらいだと、年間数件成約できればその後は仕事をしなくて済むからね。12月はスキー三昧だよ」

とのこと。

Sさんのビジネスのルールその4:問題解決に着目する

最も人がお金を払いやすいもの、それはその人が持っている問題の解決策を提案された時。解決されていない問題、満たされていないニーズは世の中にまだまだたくさんある。それら解決されていない問題、満たされていないニーズを見つけ、それらを解決できるサービスを考えだすとビジネスが成立する。

ただし、その際はルール1、2、3を応用し、金銭的なリスクと時間の切り売りは避けるようにする。