Facebook広告で見たセミナーに興味を持ったので、ちょっと足を運んでみました。
というのも、僕の妻は数年前からフォトグラファーとして活動していて、彼女の参考になるようなものを、僕もちょっと学んでみようと思ったのです。
その名も、『カメラマン全力授業』体験
小椋翔って誰?
10代でヒッチハイク・原付旅をし、20代でミュージシャンとしてデビュー、30代で企業家としてビジネスを展開している人らしいです。
今回のセミナーに参加するまでは全く知りませんでした。
以下の著作もあります。フォレスト出版からです。アマゾンの評価が悪いのですが、それは今回のセミナーに参加して理由がよく分かりました。
『カメラマン全力授業』体験 セミナーの内容は・・
いきなりヤバイ所に来たと思った
10分前に会場に到着したのですが、すでに小椋翔氏がマシンガントークで話を始めているところで、かなりドン引きしました。とにかく見たこともないようなハイテンションなのです。
冒頭、自分には経営の師匠がいる、という話から始まりました。
「その人は、かの有名なジェームズ・スキナー氏です!」
ジェームズ・スキナー氏は7つの習慣を日本に持ち込んだことで有名ですが、小椋翔氏はこの人の経営塾に入っているそうです。
「その経営塾ですが、僕は毎年塾代として500万円払ってます!!!」
ああ、これヤバイヤツだ。
もうこの時点で、このセミナーの落とし所がチラ見えした感じです。
つまり、小椋翔氏の師匠ジェームス・スキナーは一人年額500万円という高額サロン運営で稼いでいる。
小椋翔氏はこの500万円を毎年ジェームズ・スキナー氏に貢いでいる。
小椋翔氏はその原資をどこかで稼がないといけない。
ということは・・
はい。そういうことです。
内容の8割は7つの習慣その他の自己啓発セミナー
で、内容の8割は、7つの習慣やその他の自己啓発セミナーの内容でした。
- 自分の使命(ミッション)を見出そう! ⇦ 7つの習慣
- インサイドアウトです!⇦ 7つの習慣
- 人生で大切なのはお金じゃない!
などなど。。
途中、あれ、今日なんのセミナーに来たんだっけ!?とわからなくなる僕。
尚、以下の2冊を事前に読んでおけば、小椋翔氏のセミナー内容は自習できます。笑
肝心のカメラマンとして上達するコツは・・
セミナーの中では、TTPというキーワードを何度も連呼していました。
これは「徹底的にパクれ( Tettei -Tekini-Pakure)」ということだそうです。
だから、そのプロの技やノウハウをパクるのが難しいんじゃないか!と思う僕。
ただ、参考になる部分もあった
ほぼ9割9分怪しいセミナーだった訳ですが、学ぶところもいくつかありました。3000円と3時間を投資したのですから、せめて元は取りたい。
徹底した逆算マーケットイン思考が必要
一つ学んだのは、カメラマンで稼ぐために必要なのは、カメラの腕よりも「徹底した逆算マーケットイン思考」だということ。
一流と呼ばれるカメラマンが稼げるかというと、必ずしもそうではなく、お金に困っている人はたくさんいるそうで、確かにそうかもしれません。
稼ぐためには、お金を払ってくれる顧客が求める写真を理解して、そこから逆算してビジネスを組み立てていく必要がある。
顧客の期待を満たせることができれば、エントリーレベルのカメラでも全然仕事はできるとのこと。
単価を上げることが必要
カメラマンは時間を切り売りしなければならない職業ですが、効率よく稼ぐためには単価を上げる必要があります。以下は単価を上げるためのアイデア。
- 高額なカテゴリに参入する。カメラマンの中では、やはりウェディング単価が高い。ハワイなど観光地の単価も高い。
- 自分のブランディングを高めると、高い値段でもお客が来る
- オプションサービスを売る。例えばアルバムとか
- 着付けなど他のサービスとセットで販売する
- カメラマンの出張サービスを自分で主催する
リピーターを獲得する
リピーターの獲得が大切。
- ライフステージを時系列で攻略していく。ウェディング、マタニティ、新生児、七五三・・・
最後の30分はひたすらに高額セミナーの勧誘
で、最後の30分はひたすら高額セミナーの勧誘です。
勧誘の前の自己啓発メッセージが酷い。
「皆さん、人がする3つの言い訳を知ってますか? 時間がない、お金がない、自信がない、この3つです! 言い訳ばかりする人生を過ごしたいですか? 過ごしたくないですよね?」
で、高額セミナーの紹介。8回3ヶ月のコースで、お値段まさかの65万円!!!
「参加する時間がない? 言い訳です。」
「参加するお金がない? 言い訳です。」
「参加する自信がない? 言い訳です。」
逃げ道を事前に塞いでの勧誘。酷い。
「でも、皆さんに朗報があります! 今日この会場で申し込んでくれた方は、なんと!たったの39万円でこの講座を受講することができます! おまけにカメラも差し上げます!」
「さらにさらに、特典として、600万円相当の特典講座も多数ついてきます!」
600万円相当の特典講座とは、過去に小椋翔氏とその仲間たちが参加した高額セミナーの内容を元に作った特典らしいです。
「では、この場で申し込んで良い、という方は、小さく手をあげてください!」
驚いたことに、40人くらいの参加者のうち、5、6名が挙手。サクラも混じってるのか勘ぐりたくなります。
僕はここで耐えきれなくなり、退出。
この日の冒険が終わりました。
大体、カメラもくれるって、このセミナー経由で貰えるカメラなんて、どうぜエントリーレベルのゴミみたいなカメラに決まってます。
40万円も払うなら、このお金でそのままプロのボディを購入してまだお釣りが来ます。笑
まとめ=小椋翔氏が示してくれたフォトグラファーが1000万円を稼ぐ最短経路とは
久しぶりにビジネスセミナーなるものに参加しましたが、いろんな意味ですごい内容でした。
しかし、今回高額ビジネス塾「カメラマン全力授業」に入塾された方の収益が、そのままジェームス・スキナー氏に支払う500万円の原資になる流れが見えたのは僕だけでしょうか。。
書籍の帯に、1日2時間の副業で1000万円を簡単に稼げると書いてありますが、期せずして彼がその最短経路を教えてくれたと思います。
40万円の超高額講座を申し込んでくれるカモを毎年たったの25名見つければいいのですから。
40万円 ✖️ 25人 = 1000万円。これが答えです。
再現性ほぼゼロですね。笑
フォレスト出版も、こんな詐欺的商売の片棒を担いで恥ずかしく無いのか、企業としての倫理観を疑いたくなりますね。
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「カメラマン全力授業」に40万円突っ込むくらいなら、これらのオンライン講座をいくらでも受講できるはずです。それでもまだまだお釣りが来そう。。
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